検索ワード：菊鷹 雄飛菊鷹 山本克明雄飛【ゆうひ】・・・雄鳥が大空に飛び上がるように、大きな志をいだいて盛んに活動すること。《例》フィクサーとして裏世界に雄飛する。《対》雌伏 (しふく) ［出典］　徐々に頭の中がコンガラガッチュレイションしてきた、菊鷹 (きくたか) です。今回は…… more 27BYの雄飛です。26BYは酵母が「静岡系」だったけど、この27BYは「9号系」で、さらに28BYはラベルの色が変わって、しかも「山廃」ではなく「速醸/9号系」になり、さて29BYはどうなるのか、蔵元のみぞ知る状態になってます。しかもこの「雄飛」には「雲外蒼天」というブラザー商品がありまして、同じくこれの27BYも先日飲んでます。　まだまだ完全にここの銘柄属性を把握し切れてないけど、ザックリ言うと、27BY以降に関しては、オレの中では「山廃＝草 (秘境酒) 」「速醸＝除草 (ポップ酒) 」という感じです。意味わかる？ わかんなくてもいいよ。全国的に通用する概念じゃないから。　▲Niceなオッチャン子供。光の加減でモミアゲが白髪に見える (笑) 。湖池屋『すっぱムー超 トリュフ香る帆立のカルパッチョ』は別に普通だとは思うが、ドリフならまだしもトリュフなんかとマトモに接したことないオレに正しい判定なんかできるワキャない。単に高級感を演出するための、言葉在りきの商品開発としか思えない。あざとい。　bottle size：1800mlSAKE GRADE：☆☆☆☆【491】菊鷹 -きくたか- 〜雄飛ﾕｳﾋ〜 山廃 純米吟醸 無濾過生酒 27BY ＜愛知＞藤市酒造 (by 日本酒専門店 Ｓａｋｅ芯) ：http://sake-sin.blog.so-net.ne.jpMoukan's tag：菊鷹山廃/生酛ドライスパイシークリア26BY1年熟成26BY2年熟成雲外蒼天27BY　▲日曜に開けてます。　立ち香──速醸の「Hummingbird」とは違い、歴然と「草」があるな。もはやオレにとっては「菊鷹草エキス配合 (きくたかそうえきすはいごう) 」といった塩梅。そしてこれは「おばあちゃん家の桐箪笥」ではなく、まるで「おじいちゃん愛用の龍角散」だ。こうした香りを「カビ臭い」だの「ケミカル臭」だのと認識する飲み手にとっては必ずしも芳しいタイプのアロマではないので、そこは各人の嗜好に左右されるものの、我々にとっては好物の部類である。露骨な乳酸や果実はなく、ハーブアロマの隙間からまろやかでミルキーな甘みが漏れてくる流れ。カツっと甘辛いニュアンスもあるが、香りの彩度はせいぜい50〜60％くらいなので、モノトーンとフルカラーの中間ゾーンな出力加減。　まさかこの後ロゼシャンでハズなんて夢にも思ってない我々──。　♡☺♡「ガスあるね。旨い。キタっ。The 山廃。程良い乳酸。でも意外にスッキリしてんな。結構ドライ」　遂に出ました、クリスタル系の菊鷹──とはイエイ、26BYの1年熟成ほどではない。それでもこの「山廃 雄飛」が27BYで終売はキツいな──28BYからは速醸 (水色ラベル) になって、そこそこ香る酒質のようだ。やや奥でチョコも育ってるけど、液性はかなりクリア＆ドライ。なかなかに素っ気ない干上がった味筋から甘みが漏れ出る流れ。そんなモノがこの世にあるとして、よくわからん東南アジア産のサイダーみたい (笑) 。狭い領域で小さくジューシイ。もうちょい酸が弾けると果実になるんだけど、ようやくカロリーオフの「菊鷹」を捕まえた感じでそれなりには嬉しい。　おそらくこれ、新酒時代はほとんど味しねえだろうな (笑) 。今は非常に滑らか＆まろやかなテクスチャーで液性に輝きがあるね。ミネラル由来の苦みと旨みの液の切面にギザギザしたアタックもあるけど、全体にはキラキラしてます。　♡☺♡「たしかにキラキラしてる (笑) 」　これまでの経験だと、徐々にズケズケした鋭い酸が出てくるはずだけど、このドライな味筋のまま突っ走ってくれてもオレはいいけどな。この段階で「雲蒼天外」より旨いと思うが、少しだけ酸が足りてない気も。── 2日目。　立ち香──随分とクリアな草だなあ (笑) 。まるでエキゾチックなラムネ。セロリの葉みいたいな青臭さもあるような、ないような。　ちょっと熟味もあるけど、全体にはクリスタルですね。味としての酸っぱさはなく、どちらかと言うとアミノ酸と手を取り合って収斂性のある軋みに寄与するタイプの酸。「速醸」だとこの手の軋むタッチは歯磨き粉みたいになって重いんだけど、これはクリアだから爽やかメントールみたいよ。素っ気なく甘っ辛い感じで、先日の「鯵ヶ澤 番外 山廃純米 生原酒」を骨組みだけにした感じとも言えるし、味と香りの色素を完全に抜き去った「27BYの百春」とも言えるし、ミルク (脂肪) 控えめの「众」とも言えるし、氷砂糖のようなミネラル感に関してだけ言えば、極度に研ぎ澄まされた「福田 純米大吟醸 幸 無濾過生原酒」とも言える。　決して万人ウケする酒じゃないけど、オレがウケればそれでいいんだよ。食中は甘みが引っ込んでウォッカみたいな辛み＆苦みが前に出るけど、軽いし別にスイスイ飲める──今オレは日本酒を飲んでるんだぜ、イエ〜イという充実感は薄いが、クソ酒を飲んで文才を無駄使いするよりはマシ。　ワイングラス──。　いいですね。面の酸が前に出て、酒に対してのワックス効果が明瞭になってきた。そして温度が上がってくると、やはり「秋鹿 山廃純米 7号酵母 山田錦 無濾過生原酒」のようなバターっぽいオイルネスにも出会うので、ますますワックス的なテカリ豊かな風味が前に出る。　亀甲チョコ菱はそこそこ香るし甘いけど、この流れで飲んでも酸をしっかり感じるので、この「雄町」に関してはシロップ属性を回避してる。悪くない──たまに飲む分には。　さて、この「雄飛 27BY」だが、うーん、正直、初日ほどのアガりはないという感じではある。ただ、ここの酒は3日目以降に化けることも多いので、最終的なグレーディングは、これから3日目を飲んでからにする。ま、☆4以上はあるけど☆5はない感じです。オレの中では「鯵ヶ澤」の方が身体に馴染む。── 3日目。　日本酒に関する、実はオレの中で最も地味でマニアックな趣味が、この720mlサイズに張り替えられた「菊鷹」を眺めることだ。これが存外にカワイイんだな (笑) 。もともと存在しないサイズゆえの、この何とも言えない不思議な違和感。うん、これは是非みんなに真似してほしいな。ヤバイよ、このカワユサわ。　立ち香──徐々にミルキーな方向で味が膨らんで来たような。ま、草もあるけど。うーん、最後まで「果実」が現れない感じではある。　圧倒的酸化キボンヌ──。　ようやく甘酸の輪郭がクッキリしてきたかな。うん、やや甘いけど、チャキっと小振りなジューシイ感はある。なかなかに可憐。しかしながら、なぜかスモークレバーをアテに呑んでいると、まるでココアな甘苦感がふんわり広がるんだが (笑) 。そして、ALC.15％の割りに酔える感じがシッカリある。26BYはクリスタルなブドウだったんだけど、これはやっぱ違うなあ。　うーん、やや甘い。☆4ですね。それでも「雲外蒼天」より柔和かな。初日のガス有り状態はパキっとクリスタルにドライだったんだけど、以降の味の膨らみ方はオレの求めるそれではない。一応「日本酒度：＋8」だけど、なんかスゲえ甘く感じる。少し冷蔵庫内で放置します。　それなりに地酒的秘境感もあり、不良的なピーキーさもあり、細部に光る要素は散見されるものの、もう一つ何かが足りない。初日のエキゾチック・サイダーなタッチは凄くイイと思うので、山廃に関しては過激なまでに味の情報量を少なめに設計してやって欲しいかな。限界までツンケンとクリスタルに甘っ辛く酸っぱい酒にしてくれれば、周りが何と言おうが、少なくともオレだけはそれを評価するぜ。moukan1972♂＆moukan1973♀ close

◤菊鷹 〜雄飛〜 山廃 純米吟醸 無濾過生酒 27BY ── dಠಠb「それなりに地酒的秘境感もあり、不良的なピーキーさもあり、細部に光る要素は散見されるものの、もう一つ何かが足りない」#Dry/Spicy/Clear