no.1783rice & polishing ratio：秋津産山田錦35grade：純米大吟醸(non alcohol-added)ABV：16%yeast type：不明vintage：2021shipping date：2022.6processing：火入れother：…… more -advice：-鍋島のハイクラスなんて何年ぶりだろう。最近わりとベタななハイクラスを連投してることもあり、お店で見かけていい機会かなと。令和4年度の金賞受賞酒で、税込みで8000円くらいだったかな？鍋島としては、大吟醸ではなく純米大吟醸での受賞ははじめてになるそうです。う～ん笑ちょっとよくわからない。いやもちろん美味しくないとか、出来が悪いとかそういうわけではないのだが。やや甘じょっぱいカプ系に、ビシッとキレ感もあるという。それ以上でもそれ以下でもない。金賞受賞酒ってこういう感じだったよな～というのを久々に思い出した。そんなことも忘れるくらいご無沙汰だったわ。個性も何もないし、なにか特別な質感とか表現も出てこない、というか下手にそういうのがあると減点なんだろう。オフフレーバーが無いというくらいじゃないのかね。そんなこと言ったらもはや鑑評会レベルの強いカプエチがオフフレーバー化してるしどうしようもないわな。蜜っぽい滑らかさトロミ、コシみたいなものもあるし、紅茶感というのか強いマスカットの香味の深さみたいなものはあります。そこを緻密な酸の高さでススス―っと引っ張って、ビターさとかビッとフィニッシュ感。濃密といって良いようなリッチさとか、スローな感じはあるよね。残糖の加減とかなのかもしらんが、火入れでこういうリッチさは、やっぱりハイクラスの贅沢なお酒だなーとは思う。これだけ飲むとちょっとつまんねーなあとも思うんだけど、少し寝かすことを前提に調整したりしたら、雅味と言えなくもない。味わいや香りにマスクされるんだけど、少し金気のあるようなビッとしたキレとか水味もある。香木、高貴さ……。こういう系統でもっと蕩けるような感じになってくると十四代なのかな。まあここまでくるとそれなりに良い線いってるってことになるか。あれはどれを飲んでもこれくらいの味わいっていうのが大きいね。比較的濃密、濃いめといって良いと思うけど、もう少し薄味で水っぽい金賞とかもあるのかね？それははねられるのかな？ビターさと、ちょっとスッとした抜けもあります。ある程度のラインよりは上なんでしょうが、凄く解像度が高いとかそういうわけもない。あえて言えば酸味は多めで表現豊かかも？東条吉川クエスチョンで言えば、吉川と言っちゃうくらいには酸が出てると思います。ただ香りを出すためにはある程度酸を出さなきゃいけないので、その兼ね合いかな。うーん。なんともね、造り手もこれを売ろうとか何か表現しようと思って造っているお酒じゃないんだから。ただクセのなさとか、ビシッとしたストラクチャとか、スキッとした抜けとか、まあ特A山田なんだろうなとは思う。少なくとも、お米の品種なんですかって言われたら、ダメもとで山田錦のいいとこ？と言うくらいには。コンテストのお酒。逆にコンテスト用じゃないフラッグシップと比べてどうなんだろうね。鍋島マニアな人がいたら、そのあたりを論述してくれると尊敬する気になります。まあただね。まずとにかくリッチなお酒というのが高い、良いお酒の基本的な評価尺度だと思います、そういう意味で言うと16度という普通の度数で、かつ火入れでこれは、最高クラスのリッチさでしょう。さらにそこから、いわゆる辛口的なフィニッシュ、スッと抜けていくニュアンスがあって。悪くはないんでしょうね、ある種の型の中では素晴らしいお酒と言えるかもしれません。しかしなんかこう、残糖のあるワイン風になってるけど、ディケムとは言わなくとも、アルザスとか比べてどうなん？ close

鍋島 金賞受賞酒