▲'80年代アイドルみたい。我々世代で言うと、やや「菊池桃子」入ってる。画像クリックでスクショ写真。もう春近しなのに鍋関連の食材を買うのを止められない。いいや、暖かくなったら煮物とか炊き込み御飯に使おう。でも、この手の商品は賞味期限が長いから冬まで全然保つんだけど。［TVer見…… more 逃し配信「第7話」］［#7を2分で振り返り］［「第8話」60秒予告］［「浜辺美波×Adoスペシャル対談」完全版］　▼あとは主演映画で主題歌を唄うだけ。限定ドーナツ盤は劇場のみで購入可。　タンクで2年以上熟成させてから瓶詰めする「澤」の方の「たんざわさん」です。　とはイエイ、H27BY (2015年度醸造) なので、仮に2016年の3月に搾ったとすると、都合6年熟成ですね。H27BYの酒は若いうちは寡黙なケースが多いので、特に問題はないでしょう。つまり、長期熟成向けのヴィンテージです。ここまで熟成した二回火入れの「雄町」を燗で飲むのは初めてだと思うので楽しみです。　bottle size：1800ml【964】丹澤山 -たんざわさん- 純米酒 雄町70 火入 2015 (H27BY) ＜神奈川＞合資会社 川西屋酒造店：kawanishiya.wixsite.comMoukan's tag：丹沢山通販サイト燗良し熟成酒▪︎酒米/精米歩合：雄町/70％▪︎酵母：701号▪︎日本酒度/酸度/アミノ酸度：＋6.5/1.5/─▪︎ALC：15％▪︎処理：二回火入れの加水▪︎酒造年度/出荷日：2015BY (H27BY) /2022年2月▪︎管理状況：2022/2/24に到着後、室温で管理。▪︎試飲日時：2022年3月3日 (木) /1本目に開栓。▪︎Judgement：On My List / Not On My List［？］▪︎Grade：marvelous/excellent/good/insufficient/faulty/indeterminable［？］※On My Listの酒に「faulty (失敗している) 」はない。Not On My Listの酒に「marvelous (驚くべき) 」はない。On My Listの「good」とNot On My Listの「good」は同じではない。On My Listされた時点で当ブログの嗜好を満たすものとする。「indeterminable (判定不能) 」の酒は各Listに振り分けせず。※「Judgement」「Grade」内の単語は全てリンク済み。　立ち香──香ばしいブーケもあるにはあるけど、意外にスッキリしてます。「麗峰 (阿波山田錦60) 」とは全く異なる香りで、ちょいブドウっぽい酸も感じます。無駄な吟香はないので、安心して飲めそうです。全体に香りは穏やか。比べると、やっぱ「山田錦」って華があるというか、王道感がありますよね。生酒時代は「雄町」をよく飲んでたし、好きな酒もオッパイありましたので、改めて火入れの熟成雄町を燗酒で飲むのが楽しみです。酒にもよるけど、特にH27BYは長期熟成に向いた、隠れたグレート・ヴィンテージなので、そういう意味でもワクワクします。　グラスに注いで液面を動かすと──少し大袈裟に言うと、あくまでも「麗峰」との比較で言うと、この「雄町」の甘みのニュアンスが水飴系なのに対して「山田錦」の甘みはハチミツ系。ホクホク系の米の香りも出て来ました。色は別に普通。「諏訪泉」みたいな黄金色成分は皆無で、言っちゃえば、新酒の生酒でもこれくらいの色はあります。約6年熟成の割りには透明に近いです。　いつも通り、まずはJO (常温) で──春近しなので20℃くらいです。　やっぱ甘酸のコントラストが「山田錦」より明瞭。イイ意味で「麗峰」よりフルーティー。もちろんH27BYなのでそれなりには熟成してるけど、磨き70の割りには清冽な液性で、スルスル飲んじゃいますね。旨いっす。少しストレンジな言葉のコンビネーチャンを使うと「情報量の少ない熟成酒」という印象です。酒の角は完全に取れていて、アタックはスベスベ、米の旨みは小さな領域でギュと凝縮していて、余韻の捌けは良く、酸の滑走路を優しい焦げみがスぅーと抜けて行きます。　これ、意外にJOでもイケる口だなあ。なんか瑞々しさすら感じる。軽やかな透明感というか、酒よりも水そのものの美しさを感じる。水というカンバスに「H27BYの雄町70」の絵を淡い水彩画のタッチで描いたニュアンス。そういう意味で「諏訪泉」の熟成純米はギラギラの油絵だよね (笑) 。　試しに「ぬる燗」からやってみようかな──600Wで20秒。　やっぱ「雄町」なんだなあ。甘酸っぱい香り。飲みマウス──旨いっす。「味噌鍋」に合わせると味噌の酸が勝るので、バランス的に酒の持つ酸が後退して、米の優しい甘みと出汁感のある旨みが口の中で円やかに広がります。「ぬる燗」は癒し系の味わいです。「丹澤山」の熟成純米は裏切らないねえ。この温度だとオレ好みの〝ホクホク感〟は未だ顔を出さないけど、はんなり系の燗酒、かつ「雄町」的な凝縮感もあるので、静かな酒だけど、別に退屈だったり寡黙だったりするわけではありません。穏やかな口調で静かに面白い話をする知的な人みたいな酒です。　行くぜ「アチチ燗」を！──900Wで22秒。　正直、この温度帯なら「麗峰 (山田錦60) 」の方が綾瀬はるかに旨いです。旨いは旨いけど、やや燗酒としては痩せてる方かな。温度が下がって来ると酸が立つので「ぬる燗」よりはストロングな酒質になるものの、やっぱ「麗峰」と比べればドライ──あくまでも「麗峰」との比較の話であって、この酒そのものは問題なく旨いです。　500Wで30秒──50℃くらいか？　これくらいがいいかな。五味のバランスが一番整う。面倒なので、個人的には一気に熱めにつけて、ダラダラと下り (冷まし) ながら飲める酒の方が便利なんだけど、燗酒のベスト温度を探るという作業の面白さを知らない低偏差値の日本酒マニア (とやら) は、今宵も生酒を冷酒で頂きつつ、ジョウジェモニイ能書きを語っているのでしょうね。お疲れ様です。　1973チャレンジ！！！　♡☺♡「ああ。ヤバい。超キレイなんだけど。H27BYなんでしょ？ これは旨い。70％よりもっと磨いてる感じがする。」　dಠಠb「H27BYの若い酒──特に生酒──は『水』だからな。逆にH26BYは早飲みヴィンテージでイキナリ旨いヤツが多く、先に進みたがる酒質だったわけだけど、改めてこの酒を飲むと、いかにH27BYが長命な酒質であるかが分かる。ほとんどの日本酒マニアはそんなことを微塵も感じてはいないだろうけど (笑) 。」　♡☺♡「いや、旨いよ。これ、止まんね。」　dಠಠb「「アンタ、今日も『一杯だけいただくか』と言いつつ、かれこれ、もう5杯目だよ？」── 寝酒で軽く。　軽く寝酒──500Wで30秒。　熟成酒ならではの〝ホクホク感〟はさほどだけど、酸に張りがあって、透明感と熟味が絶妙なバランスで両立されてる感じ。「麗峰」より〝旨過ぎない〟味わいなので、酒単体より食事と一緒に飲んだ方が活きる酒ですね。ま、今のオレは酒単体でもマッタリ楽しめるけど。しかし、まるでH27BYとは思えないほど瑞々しく快活な燗酒だ。色も全然薄いし。H27BYらしい清冽なフィネスがありますね。まさに「ヲトナの熟成雄町」という仕上がりです。というわけDE、あくまでも上級者向けの熟成酒なので、若い生酒を飲んで「日本酒サイコー！」とか言ってるオコチャマはスルーでいいでしょう。　何度でも言います。この世に存在するフレッシュ感のある生酒で一番旨いのはシャンパーニュです。日本酒のそれは足下にも及びません。残念ながら、それらの両方を人並み以上に飲みまくったオレが言うことは、否定しようのヌワイ事実です。燗酒こそ日本酒の文化的真実。燗酒が苦手で日本酒好きを語っている変わり者は、今日から自らを「生酒好き」や「冷酒好き」と名乗った方がいいと思います。そこそこ地酒を揃えてる居酒屋が火入れの純米酒 (田酒) を平気で冷酒で出してるうちは、日本酒ブームの実態なんて知れたもの。あと、ソムリエがワイングラスで日本酒の香りを取ってる画は滑稽。オレの経験上、ワイングラスで飲んだ方が旨い日本酒は全体の1％もヌワイです。── 2日目。　最初から温めます──500Wで30秒。　♡☺♡「熱い状態だと割りと苦みも感じるけど、燗冷ましがいいね。旨い。」　初日より「甘・旨・苦」の要素がギュインと色濃くなりました。「雄町」らしい甘酸もありますが、熟成酒としての表情が、より増して来ました。あとは、少し乳酸のニュアンスが強まりました──というより、初日は感じなかった。確かに「燗冷まし」はバランスが整う感じ。苦みが退いて、米の甘旨が円やかに広がり、幸せな気持ちになります。相対的には「山田錦 (麗峰) 」よりもフルーティーなので、60℃とかまでは上げない方がいいですね。　つくづく、食事中に生酒の冷酒はないわ。そういう意味で、食後に生酒を酒単体でグビグビ飲んで能書きを垂れてる凡庸な日本酒マニアの態度は正しいですね。世界にはもっと旨い酒はあるけれど、漏れなく高いからさ。その程度のレベルに留まっておくのがいいかもね。ただし、燗酒は別。ワインとは別物の幸福感がある。moukan1972♂ close

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