▲裏でオリンピック総集編をやっていた『ドクターホワイト』の「第6話」は、ある種アクロバティックなロジックで真相究明を成し遂げたものの──てんとう虫は知らないくせに◯◯◯には詳しい (笑) ──、視聴率は「11.4/13.0 (関東/関西) 」→「10.1/11.2」→「10.4…… more (関東) 」→「7.5」→「8.1」→「8.4」と、前番組『ミステリと言う勿れ』が「10.2」→「12.3」と大きく回復したのに対して微増。やっぱ演出にもっとケレン味が欲しいんだよな。端的に言うと、もっと視覚的に白夜 (浜辺美波) をデカく見せる工夫が必要。美波ちゃんが華奢でチビだから、ラスト付近で決め台詞を言うシーンとか、もっと派手に寄るとか、大仰に演出するとかしないと、なんかスゲえことを成し遂げてる割りに話のスケールが小さく見えちゃうんだよね。まあ、事実、話のスケールは元々そんなにデカくはないんだけど (笑) 、そこをデカく見せるのが演出の妙なわけじゃん。［TVer見逃し配信「第6話」］［「第7話」60秒予告］　▼ま、この数字を維持できてるのも白夜が可愛いからか。他の女優だったら既に7％を切ってるな。　さて、今回の「お取り寄せ諏訪泉」の大トリは、まさに「鵬 (おおとり) 」です。　1800mlが6,600円もします。シャンパーニュに比べればこれでも安いですが、日本酒にここまでの金を出すのは久々です。3年以上熟成させてから出荷されますが、届いた酒は「2016 (H28BY) 」でした。なので、約5年熟成状態ですかね。さっき調べたら、この「鵬シリーズ」は常温 (室温) ではなく、5℃の冷温で熟成されるようです。うーん、別に常温でいいのに。　▲「熟成量」には「積算温度」という概念を取り入れてるようで、一部の高級ライン以外は「蔵内常温熟成」で、その際、トータルで「何℃分の気温を積算したか」で「熟成具合を数値化している」ようです。［詳細］　bottle size：1800ml【962】諏訪泉 -すわいずみ- 純米大吟醸「鵬 Silver」2016 (H28BY) ＜鳥取＞諏訪酒造 株式会社：http://suwaizumi.jpMoukan's tag：諏訪泉商品ページ▪︎酒米/精米歩合：兵庫県産 山田錦/50％▪︎酵母：非公開▪︎日本酒度/酸度/アミノ酸度：非公開▪︎ALC：16％▪︎処理：加水の二回火入れ。瓶詰後、5℃で冷蔵貯蔵。▪︎酒造年度/出荷日：2016BY (H28BY) /2021年12月▪︎管理状況：2022/1/10に着、室温で管理。▪︎試飲日時：2022年2月22日 (火) になったばかりの深夜/ 1本目に開栓。▪︎Judgement：On My List / Not My On List［？］▪︎Grade：marvelous/excellent/good/insufficient/faulty/indeterminable［？］※On My Listの酒に「faulty (失敗している) 」はない。Not On My Listの酒に「marvelous (驚くべき) 」はない。On My Listの「good」とNot On My Listの「good」は同じではない。On My Listされた時点で当ブログの嗜好を満たすものとする。「indeterminable (判定不能) 」の酒は各Listに振り分けせず。※「Judgement」「Grade」内の単語は全てリンク済み。　立ち香──だいぶこれまでの商品とは違うな。割りと香るじゃないか。ほんのりカプロン酸エチルも出てるぞ。諏訪ビターは皆無。白桃や青リンゴ系の香りに少しミルキーなニュアンスが重なるって、オレの苦手なタイプじゃないか。メロンは感じないけどバナナは少々。しかも露骨な (いつもの) 香ばしい熟香が全くヌワイんだが。。うーん、今のところ、どこぞの田舎の箱入り純米大吟醸という感じ。不安です。　グラスに注いで液面を動かすと──少し米感＆熟感が出て来たけど、割りと瑞々しい表情。ほとんどグラスからは香りません。色はほんのり黄色い程度で、別に新酒でもこれくらいの色はありますね。　とりあえずJO (常温) で──蔵元は「軽く冷やして (15℃) ○」と「ぬる燗 (45℃) ◎」を推奨。　さっきまでmoukan1972♂も、♡☺♡「一杯だけ飲む」と言ってたくせに、オレが写真の準備とかしてるうちに眠くなったらしく、飲まずに寝た。まあ、邪魔者が消えたので、これでゆっくり飲めます。というわけDE、最近の恒例、深夜に『ドクターホワイト - 第6話』を復習しながら味見です。　さて、求めていたニュアンスとは異なるけれど、まあ飲める。割りと酸っぱフルーティーではあるものの、熟成由来の米の旨みはシッカリ。オレの中での〝諏訪泉っぽさ〟は少なく「どうして高価な純米大吟醸って、どの蔵も個性を失ってしまうのだろう」と、日本酒ならではのジレンマが容赦なく襲い掛かります。クリアで飲み心地は良いけれど、これなら安い定番商品で十分。首に掛かってた紙には「香り良くきれいで力強い旨味」と書かれていて、確かにその通りではあるんだけど、個人的に香りは良くなくてもいい。　少し冷やして──15℃くらい。　瓶口から取れたほど派手に香るわけでもないので、食事に合わせやすそうな感じではあるけど、6,600円も払ったことに対する満足感は全くヌワイですね。こんな酒なら、別に「諏訪泉」じゃなくてもいい。あと、冷たいとJOより退屈。「諏訪泉」の場合、確かこのクラスの純米大吟醸は、他の商品とは異なり、冷蔵熟成だったはずだけど (※5℃で冷蔵貯蔵) 、たとえば「篠峯 純米大吟醸 雄町 参年熟成」なんかに近い熟成式が垣間見れますね。味筋も何となく似てるし。　今のところ「期待ハズレ」というより「想定外」という感じです。あの「諏訪泉」ですら、山田錦を50％まで磨くとこんな退屈な酒に仕上がるのか。決して悪い酒じゃない。むしろ良い酒。でも、オレが「諏訪泉」に求めてるのはこういうのじゃヌワイ。蔵元のPDFに「美味しい果物のよう」という説明があるけど、いつも高級な果実酒を飲んでるオレからすると、別に何の意味も持たない。　ぬる燗で──600Wで20秒。　やや邪魔な吟香もあるけど、米の甘い香りもあります。不味くはないんだけど──普通以上には旨いんだけど、コレジャナイ感だけが舌の上を駆け巡る。分けたら「酸っぱい燗酒」ですね。液性はクリアだけど、細マッチョな旨みもあって、それなりにギシっとミネラリー。しかしまあ、日本酒って、なんで値段が高くなると個性を失うのかねえ。ワインとは真逆の味関数。改めて勉強になりましたわ。「諏訪泉」なら「兵庫県産山田錦50」でも暴れてくれると思ってたんだけど、マジでツマラナイ。　ヤケクソのアチチ燗──900Wで26秒。　嗚呼、シアワセになりたい──でも、なれない。全然満足できない。単なるバカ高い上品な食中酒。つか、この酒、冷蔵熟成なら、仕上がるのに10年以上はかかるよ。まだまだ全然若いし、燗酒としては未熟も未熟。酸だけはシッカリあるので、食事には合わせやすいだろうけど、酒単体で飲んでシミジミ旨いということはヌワイです。さすがにノイズは皆無だけど、同時に前向きなクセもヌワイので、退屈。燗冷ましはまあまあ。明日、改めて食事と一緒に飲みます。── 2回目。　まずはJOから──まだ前回から24時間が経ってない。　まあ、普通に美味しくは飲めますけどね、でもコレジャナイんだよな──っていう。なんか昨日より甘みを感じるな。あと、相対的に吟香を米感が駆逐してるバランスなので、昨日よりは印象イイです。もちろん、生酒のRS (冷酒) よりは食事に寄り添うしね。この温度帯でも何の引っ掛かりもなくスイスイ＆スルスル＆スベスベと口の中で溶けてイキます。でも、全く面白みのヌワイ酒です。　熱めから下ってイキます──900Wで25秒。　オレにとっては不要な白桃系の吟香が邪魔ではあるものの、やっぱ温めた方が好きかな。縦のズバっとしたラインが「諏訪泉」らしく整うのと、ホクホクした米の旨みが心を幸せにする。燗冷ましもまずまず。昨日ほど「酸」を意識することはないものの、シッカリとフィニッシュのキレに寄与する程度には明白に感じれます。欠点のないイイ酒──それは間違いヌワイ。ただ、個人的には無関心。心に響かない。笑顔＆饒舌になれない。あと、6,600円は割高。人には薦めない。それでも文句を言いながら顔を顰めて飲む不出来で未熟な生酒よりは綾瀬はるかにマシ。　1973チャレンジ！！！　JOから──♡☺♡「ああ。ああでも、今の好みとしては、ネガティブな意味で華やかに感じる。最近飲んでたホッコリ系とは違う。別に飲めるけど、ちょっと華やか寄りじゃない？」。温めて──♡☺♡「まあ──っていう感じ。磨いてるからって、高いからって旨いわけじゃないというか」。　dಠಠb「酒単体だと少し香りが邪魔だけど、食事と一緒だとバランスが変わるよ。」　♡☺♡「確かに『さきいか』に合わせると香りが引っ込む。温めた方がいいかな。なんだかんだで飲んじゃうなあ。」　dಠಠb「クリアでしょ？」　♡☺♡「流石にクリアでキレイ。まあ、飲めるよ。この値段で飲めないと困るけど。」　dಠಠb「アンタ、ブツクサ言いつつ、もう5杯目だよ？」── 2日目。　蔵元の通販ページに「和洋中、イタリアンなども好相性です」と書いてあったので、ワインを空けた後、少し酒が足りなかったし、写真のパスタは正真正銘のイタリアンでもないけど──ポークビーンズ→からのトマトカレー→からのエビを足してパスタ寄りの味変──、とりあえず飲んでみた。「最高のマリアージュだ！」とは思わないけれど、甘くて香る生酒のように「飯を不味くする」ことはヌワイです。食中は純米大吟醸ライクな吟香は引っ込んで米の旨みが相対的に強く感じれるので、出汁として寄り添う。とはイエイ、6,600円。地味だが高品質な食中酒としては値段高過ぎ高杉くん。　でもまあ、この後、寝酒で飲み干してしまったので、消化の早さを考えれば、出来の良い酒だとは思います。好みは別として、とにかく「欠点のない酒」──それは間違いないです。それでもオレは心の底から幸せにはなれない。moukan1972♂ close

◤諏訪泉 - 純米大吟醸「鵬 Silver」2016 (H28BY) ＜鳥取＞