▲今年も4月始まりのカレンダーを発売。前回はコロナの1回目の緊急事態宣言で活動が1ヶ月ほど止まったこともあり、スケジュール的に〝やっつけ感〟満載だったけど、今回はそこそこ気合い入ってそう。2022年2月10日発売。一部、画像クリックで元写真。［詳細］　▼今回はKADOKAWAな…… more ので、自然なショットも増えると思われ。　先日、moukan1973♀の父親と3人で食事＠西荻窪をしたので、三ツ矢酒店で「2020」の720mlを裏から出してもらいました (店頭の「2019」を売り切ってから出すみたい) 。　ラベルの色には「赤」「黒」「青」の3つがあって、ヴィンテージごとにその順番でローテーションするので、去年が「2019BY (R1BY) ＝赤」ということは「2020BY (R2BY) ＝黒」になり、来年の「2021BY (R3BY) 」は「2018BY (H30BY) 」と同様に「青」に戻ります。　磨き65の加水火入れ酒ですが、兵庫県三木市の「吉川町産 特A山田錦」を使用しているので、720mlが2,200円、1800mlが4,400円もするという、低精白の純米酒としてはクワナリの高級品です。去年の例もあるので、ひとまず720mlで味見することにしました。　▼年末は『ドクターホワイト』の撮影で忙しいみたい。番宣一番乗りは年明け1月3日 (月) の『VS魂』。なにげに新庄も出るんだよな。　bottle size：720ml【949】菊姫 -きくひめ- 純米 山廃仕込「鶴乃里 (つるのさと) 」2020 (R2BY) ＜石川＞菊姫合資会社：https://www.kikuhime.co.jpMoukan's tag：菊姫山廃/生酛▪︎酒米/精米歩合：兵庫県 三木市 吉川町産 特A山田錦/65％▪︎酵母：飲んだ感じは「9号系」だと思うけど。▪︎日本酒度/酸度/アミノ酸度：非公開▪︎ALC：16％▪︎処理：二回火入れ？の低温熟成。▪︎酒造年度/出荷日：2020BY (R1BY) /2021年10月▪︎管理状況：2021/12/11に購入後、室温 (18℃) で管理。▪︎試飲日時：2021年12月16日 (木) /1本目に開栓。▪︎Judgement：On My List / Not On My List［？］▪︎Grade：marvelous/excellent/good/insufficient/faulty/indeterminable［？］※On My Listの酒に「faulty (失敗している) 」はない。Not On My Listの酒に「marvelous (驚くべき) 」はない。On My Listの「good」とNot On My Listの「good」は同じではない。On My Listされた時点で当ブログの嗜好を満たすものとする。「indeterminable (判定不能) 」の酒は各Listに振り分けせず。※「Judgement」「Grade」内の単語は全てリンク済み。　立ち香──なんか素っ気ない「2018」という感じ。1年前の「2019」よりはアンモニア系の熟香が出てます。ただ、若いからなのか、そこまで米の甘みは今のところ感じません。なんか味が薄そうな気配。飲んだらそうでもヌワイのか？ 山廃ライクな乳酸は控えめです。　グラスに注いで液面を動かすと──寡黙だった米が急に喋り出した。ホクホクとした甘みのある米感は「2019」ではなく「2018」寄り。色は薄っすら黄色でそこまで濃くはないです。　▲docomoの新CM。もっとビューティー系のCMをくれ。［d払い「美波ちゃんの井戸端会議」篇 15秒］　まずはJO (常温) で──20℃くらい。　飲むと意外と酸っぱい。ちょうど「2018」と「2019」の中間くらいの位置付けかな。そう考えると「2018」の米というのは前に進みたがる性質だったことが分かる。いきなり熟成感あったもんな。「2020」は去年の「2019」よりは仕上がってるけど、まだ若いかな。まあでも、さすがは「高級磨き65」だけあって、安定感はあります。当然にして普通以上には旨いです──1800mlが2,200円で買える旨い普通酒に対して「倍の価値がある」とは言えないけれど。それでも黙って飲めるだけ幸せですよ。クソ不味い生酒を掴まされた時の心の慟哭が我が身に起きないわけだし。　せっかくなので「2019」の1年熟成と比較──JOです。　色は僅かに「2019 (1年熟成) 」の方が黄色いです。単純に「どっちが好きか」でイキます──「2020」かな。味は1年熟成の「2019」の方が濃いけど、何というか「2020」には、ワインで言うところの「フィネス」がありますね。少しヤンチャで、おそらく酸度が相対的に高い「2019」に対して、背筋がピンと伸びたような清冽さと透明感が「2020」にはありますね。とはイエイ、ほとんどの凡庸な日本酒マニア (とやら) にはここまでの違いは分からないと思います。というのも、そこまでの〝大きな違い〟はヌワイので。ただ「2020」の方が口の中で酒がキチンとしてますね。つまり「フィネスがある」──と。もちろん、1年生と2年生の酒なので、厳密な比較はできないけれど、あくまでも現状での話です。　お燗で──600Wで30秒、熱めです。　まずは「2020」から──ちと薄い？ 燗酒仕様にするには1年の待機が必要ですね。逆にJOより味が暴れます。次は1年熟成の「2019」──相対的な酸度の高さをこの温度帯でも感じるものの、一気にまとまりますね。お燗なら「2019 (1年熟成) 」の方が旨いです。「2020」はまだまだ寡黙ですね。味も燗にすると〝薄く〟感じます。JOだとフィネスが現出するんだけど、温めると〝若さ〟が出ちゃうかな。余韻が素っ気なく酸っぱい。さすがに1年熟成の「2019」は「特A山田錦」の甘みがギュイ～ンと伸びます。だけど、強めの酸が酒がダレることを阻止してるので、キレはいいです。　「2020」を改めてJO (常温) で──「2019」は飲みません。　今の状態なら「燗」より「JO」ですね。逆に米の甘み＆旨みが感じやすくなるので、味わいも立体的になります。蔵元が謳う「濃醇旨口」とまでは言えないものの、分けたら「旨口」ではあるかな。まあ、旨いですよ。まさかコレをRS (冷酒) で出すマヌケな日本酒居酒屋はこの世に存在しないとは思うけれど、そういう店で味見しても──ハッキリ言いましょう──意味ナシゴレン。　最後に「ぬる燗」で──500Wで20秒。　熱めよりはマシだけど、まだ〝まとまり〟がヌワイです。薄酸っぱい。moukan1972♂ close

◤菊姫 - 純米 山廃仕込「鶴乃里」2020 (R2BY) ＜石川＞