前々から名前だけは知っていたけれど、つい最近、初めて飲んで、今や完全にフェイヴァリット銘柄になってしまった「竹葉」の「純米」です。　定番の火入れ速醸純米だと「能登純米 (3,080円) 」という「能登産 山田錦55」もありますが、コレは「能登産 五百万石60」で、1800mlが…… more 2,750円です。この値段で3〜4日ほど飲めるので、マジありがたや、ありがたや。今回は蔵元のオンラインショップから1800mlを6種類ほど (全て火入れ) 取り寄せました。一応、税込11,000円で送料無料 (通常配送) ですが、現在ネットではカード決済ができないので、振込手数料はかかってしまいます。ちなみに酒粕等のオマケはありませんでした。　bottle size：1800ml【947】竹葉 -ちくは- 純米 2021年11月出荷 ＜石川＞数馬酒造 株式会社：https://chikuha.co.jpMoukan's tag：竹葉▪︎酒米/精米歩合：能登産 五百万石/60％▪︎酵母：非公開▪︎日本酒度/酸度/アミノ酸度：非公開 (※飲んだ感じは「＋3/1.6/1.2」とか？) ▪︎ALC：15％▪︎処理：二回火入れ、加水。▪︎酒造年度/出荷日：通年商品 (たぶんR2BY) /2021年11月▪︎管理状況：2021/12/3に着、室温で管理。▪︎試飲日時：2021年12月6日 (月) /1本目に開栓。▪︎Judgement：On My List / Not On My List［？］▪︎Grade：marvelous/excellent/good/insufficient/faulty/indeterminable［？］※On My Listの酒に「faulty (失敗している) 」はない。Not On My Listの酒に「marvelous (驚くべき) 」はない。On My Listの「good」とNot On My Listの「good」は同じではない。On My Listされた時点で当ブログの嗜好を満たすものとする。「indeterminable (判定不能) 」の酒は各Listに振り分けせず。※「Judgement」「Grade」内の単語は全てリンク済み。　立ち香──基本的に「能登上撰 (普通酒) 」とキャラクターは同じだけど、ややクリーミイですらある、まろやかな米の甘みは「純米」の方がシッカリ出てます。ちょい栗っぽい甘み。もちろんオールドスクールな酒感 (麹香) はあるので、生酒星人が好んで飲むような酒ではありません。いいですね。ふんわり柔らかで飲み心地が優しそうな予感。　グラスに注いで液面を動かすと──使用酵母は非公開だけど、ちょい7号酵母ライクなセメダイン感。とはイエイ、香りは極めて穏やかで、無駄な吟香は皆無。よし。奥から米の香りがシッカリめの輪郭を描きつつコツンと鼻腔に当たります。これは好き系のニュアンス。色は透明寄りの薄っすら黄色。　まずはJO (常温) です──20℃ちょい。　問題チクゴレン (問題ナシゴレン) 。「能登上撰 (普通酒) 」と完全に地続きの味筋です。こりゃＡＹ (ええわい) 。柔らかな体躯だけど、思ったより酸も感じれるので、優しい味わいながら、キレもあります。この流れで「能登上撰」を飲むと、この温度帯ではそこまで大きな差はヌワイ。ま、もちろん辛みはアル添だけに強いけど、酒そのもののキャラクターは「竹葉イズム」で統制されてることが分かります。やっぱり好きな銘柄だな。「純米」の方が優しくて柔らかいんだけど、余韻が円やかに広がる感じで、奥行きはありますね。あとは、相対的に喉に突き刺さる辛みは少ないです。　別にJOでもクイクイ飲める。相変わらず全くの疲れ知らずで、それゆえ逆に飲み過ぎて、結果、疲れるみたいな (笑) 。ヲトナ。ここの酒はアラフィフの肝臓を労る癒しの酒です。旨い。今やシャンとスティルワインを併せて100本くらいストックしてるので、もう冬用の日本酒は「竹葉」だけでいいや──という感じ。いちいち旨いか不味いか分からん酒をチャレンジ精神で買う必要はナシゴレン。1つでも多くの銘柄を飲めば日本酒への知見が深まるとか、そんなものは所詮ガキの蒙昧──事実、このオレに誰も「本当に旨い酒」を案内できないじゃねえか。唯一得られるのは〝尊い自己満足 (ナルシスティックな分かった感＝実際には何も分かってヌワイ) 〟だけ。もういいよ、日本酒はコレで。そう言い切れるほどの安心感と安定感があります。残りの4本も超楽しみだわ。　ぬる燗──600Wで20秒。　ヤサ・スウィー (優しい) 。ますます酸が立つね。だけど、酸っぱいお燗はそこまで好みではないんだよね。やっぱ米の甘み＆旨みが膨らまないとさ。　熱めのレンジ燗──酒を足して600Wで20秒。　こっちの方がホクホクしていいですね。ただ、お燗で楽しむには酒質が未だ若いかな。個人的にはJOでも十分。ま、食事に寄り添う、はんなりWell-Madeな純米酒であることに疑いの余地はヌワイけどね。こういう酒を楽しめないヤツが「日本酒マニア」を名乗っていいんでしょうか。直汲み生──かっこわら (笑) 。　能登上撰の熱燗──相対的にパンチがありそう。　辛みはあるけど、酸味は潜るので、お燗ならこっちの方が好きかな。アル添らしいズバっとしたキレがあるんだよね。「純米」の方が柔らかいし優しいけど、立ちのいい酸が望むべき米感を覆い隠すというか。テクスチャーの厚みも「能登上撰 (普通酒) 」の方がありますね──悪く言えば「雑味があってクリアじゃない」ということだけど。「純米」の燗は酸っぱくて若いカナー。それでも気に入りました。「竹葉」は我が家の新定番酒。生酒は知らない (特に知りたくもない) けど、今のところ少なくとも火入れの通念商品は間違いないですね。── 2日目。　少し冷やして──蔵元推奨の15℃くらい。　米の甘みが水飴っぽい香り。いただきまーす。あああ、やっぱ冷たいと苦み＆辛みがツンケンするんだよね。JOの方が柔らかくて優しいので好みです。ま、刺身とかに合わせるなら少し冷やしてもいいとは思うけど。ぬる燗も悪くない。そこまで米の旨みがグワっと広がる感じではないけど、酸が立つので食事には合わせやすいかな。　というわけDE、個人的には20℃くらいのJOがオススメです。とはイエイ、それは酒単体で飲む場合の話で、味の濃い料理に合わせるなら熱めの燗もグイっとビターになるので良いです。要するにRS以外ならどの温度帯でもOKです。何度も言うけど、こと「冷たい醸造酒」というジャンルに限って言えば、シャンパーニュとスティルワインの白に、日本酒は遠く及ばない。確かに値段も日本酒の倍以上することが多いけど、ただ高いわけじゃない。逆に言うと、日本酒は安いから安いというだけ。そこそこ飲める1,500〜1,800円の生酒なんかに4,000円5,000円は出せないし、そうかと言って、好きでもないメロン大吟醸に5,000円を払う気もヌワイし。ゆえに、燗酒だけが日本酒特有の価値となる。moukan1972♂ close

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