▲高田馬場には「HOT PEPPER Beauty」しか置いてねえぞ。つうか今回はじめて知ったけど、そもそも「HOT PEPPER」の都内版は「八王子・立川・国立・西八王子版」と「吉祥寺・荻窪・西荻窪・三鷹版」の2つしかヌワイのな。裏表紙の内田理央ちゃんは流石のスタイルの良さ。…… more 画像クリックで元写真。　▼うちの近所──つうか「新宿」だと紀伊國屋書店にしか置いてない。明日取りに行こ。厚化粧じゃないナチュラルな美波ちゃんの紙のグラビアは久々。［最新号のHOT PEPPER］［インタビュー記事］　最近よく一升瓶を買ってる「酒の勝鬨」で同梱した「旭興」です。　なんだかんだでよく買ってる銘柄ですが、理由は自分でもよく分かりません (笑) 。ただ、ここの酒には〝静かなフィネス〟を感じることが多々あって、差し障りもない代わりに飛び上がるほど旨いこともまたヌワイんだけど、それでも買ってしまう。今回は少し手の込んだ山廃の純吟です。　栃木県大田原市北西部にある杉の産地「八溝山 (やみぞさん) 」。ここで生産される高品質な木材「八溝杉」は、素性が良いために黒心（年輪の中心部が黒くなること）や偏心（年輪の中心がズレること）などの狂いが少なく、安定して美しい赤身を得られることから、栃木県きっての良材として主に内装材に用いられてきました。しかし近年は木材需要が低下し、林業が廃れてきています。　旭興を醸す渡辺酒造は、それらの文化が失われていくことを憂い、八溝杉需要の手助けができればと酒造用の木桶を製作しました。地元の優れた資源を活用し、伝統的な木桶仕込みの酒造りに挑戦しています。2019BYは地元である大田原市産の「夢ささら」を使用して醸造を行いました。地に根差した酒「地酒」とは酒造りだけでなく、こうやって様々な要素が組み合わさり形作られていくのだと思います。　辛口純米大吟醸の名の通り、甘味をそぎ落としたスリムな酒質。山廃ゆえのもと意地がでたか、旨味豊かでまろやか、しなやかでノビの良い味わい。繊細な吟醸香を残す余韻に、きゅうっと染み込むような辛みのあるキレ。その成り立ちに想いを馳せると、どこか切ないような、郷愁のようなものを感じます。（増田屋の販売ページより）　bottle size：720ml【944】旭興 -きょくこう- 辛口 純米吟醸 山卸し廃止酛 八溝杉木桶仕込 2019BY (R1BY) ＜栃木＞渡邉酒造 (by とちぎの地酒 月井酒店) ：http://www.paw.hi-ho.ne.jpMoukan's tag：旭興生酛/山廃▪︎酒米/精米歩合：夢ささら/50％▪︎酵母：協会601号▪︎日本酒度/酸度/アミノ酸度：＋10.5/1.8/─▪︎ALC：16％▪︎処理：たぶん二回火入れ。▪︎酒造年度/出荷日：R1BY/2020年10月▪︎管理状況：2021/11/16に購入、室温で管理。▪︎試飲日時：2021年11月25日 (木) / 1本目に開栓。▪︎Judgement：On My List / Not On My List［？］▪︎Grade：marvelous/excellent/good/insufficient/faulty/indeterminable［？］※On My Listの酒に「faulty (失敗している) 」はない。Not On My Listの酒に「marvelous (驚くべき) 」はない。On My Listの「good」とNot On My Listの「good」は同じではない。On My Listされた時点で当ブログの嗜好を満たすものとする。「indeterminable (判定不能) 」の酒は各Listに振り分けせず。※「Judgement」「Grade」内の単語は全てリンク済み。　　 立ち香──最近は「純吟」とか「純大」だと逆に身構えちゃうんだけど (笑) 、さて、香りはどうかな。マジで余計な吟香だけは勘弁。601酵母＆山廃だから白いキャラメルっぽくなることも多いけど。JO (常温) です。開けます。割りと分かりやすくニュルっとキャンロップ系の乳酸アロマが飛んで来るけど、高めの日本酒度だけあって、それなりにドライな気配も。とりあえず、余計な吟香がなくて良かった。これどうなんだろうな。RS (冷酒) もイケるのかな。基本、お燗で飲む予定だけど、一杯分くらいは冷やして飲んでみようかね。飲むまでまだ1時間以上あるので (これから水炊きの残り汁でカレーを作る) 、ちょっと8℃のホシザキに入れておきます。今やワインしか入ってないので、この庫内温度です。　グラスに注いで液面を動かすと──あれから1時間半くらい経ったのかな。瓶全体が何となく冷たい感じだけど、結露は起きないです。この温度だと少し〝苦み〟を感じるかな。まあ、素直な乳酸アロマの山廃。色は薄っすら黄色い程度。辛口だけどアルコールの揮発感はヌワイです。　やや冷たい状態で──12～15℃くらい？　あ、ちゃんと辛いね。オレにとって不快な吟香もなく、品のある、だがしかしビシっとバシっと張り詰めた〝辛み〟のある山廃。クワナリ男性的にドライなので、moukan1973♀も普通に飲めそう。ただ、冷たいと余りにも素っ気ないというか、寡黙というか、余韻のビリビリとした辛みと少し後ろ向きな苦みが邪魔に感じるかな。要するに〝辛口の中に潜む米の甘み〟にアクセスできないというか。こういう感じの辛口なら、逆に吟醸規格のアル添をRSでクイっと飲った方が好みなんだよね。コレは純米吟醸なので、やっぱある程度の味幅というか膨らみは感じたい。木桶のニュアンスはよく分からんけど、この苦みはコレ由来なのかな。そこまで「The 樽酒」みたいな酒質ではヌワイです。　レンジでJOに戻して──600Wで10秒。面倒臭え (笑) 。　辛口は辛口だけどテクスチャーが柔らかになるので、この言葉は使ったら「負け」だけど、飲みやすくなる。基本的にイイ酒で、かつ品もあるけど、今のところ、個人的に魅せられる酒ではヌワイかな。外で他に飲みたい銘柄がなくて、消去法でコレを選んで「ま、いいっか」みたいな酒。今日の冷奴はカレーで使った生姜汁の残りを使ってるからいつもよりオオーメなんだけど、この生姜の辛みとの相性は悪くないです。キムチ味のモヤシナムルとの相性もまずまず──相対的に甘みが前に出る。　ぬる燗で──600Wで20秒。　余韻の (揮発性のある) 辛みは増すけど、見晴らしは良くなるかな。つまり、クリア。玄人向けの食中酒ですかね。なので、生酒最高星人が粋がって手を出してはイケません。暖めた方が当然にして米の旨みの肉を感じやすくなるので、残りの9合は、基本、燗で消費します。こういう酒をRSで出す日本酒居酒屋は素人確定なので店主を心の中でバカにして問題ヌワイです。　熱めの燗で──600Wで30秒。　うおっ、鼻毛が縮こまる (笑) 。最近の中では、タイプとしては「神亀 山廃純米酒 BLACKラベル」に近い味筋だけど、どっちか言うと、オレは「旭興」の方が馴染むかな。やっぱ洗練されてるので、都会のヲトナの嗜好をある程度は満たすというか。温度は熱めの方が好きだけど、この酒は3年以上熟成させないと本領を発揮しないだろうな。一応、1年熟成ではあるものの、まだまだ寡黙な酒です。あと、ALC.16％がジワジワ来る (笑) 。もう火入れ酒は15％でいいよ。加水するの面倒だよ。　加水の熱めの燗で──水は小さじ一杯弱。　全然、十分。むしろ山廃ライクな乳酸が前に出るし、辛みも和らぐ。つまり、バランスが整う。原酒至上主義者って何なの (笑) ？ しかし、それでも酔うな。フィネスを感じさせる酒質だけど、ちょっと何かが足りないので、そこは少し惜しい。言うなら「銘酒になり損ねた酒」という感じ。── 2日目。　▲ウルトラ大都市「新宿」で設置場所が一箇所って・・・。　▼関係ないけど「大阪ミナミ版」もあります。都内でも手に入るらしいけど、ここまで揃えてこそ真のマニアか (笑) 。　まずはJOで──完全に室温です。　昨日はさほど感じなかったけど、今日は木桶仕込み由来の木香がシッカリありますね。さほどノイズではないものの、別になくてもいいと思ってみたり。でも、この酒は「木桶ありき」の企画商品なので生姜はあるけどショウガナイ。実は昨日、一升瓶に水を足してALC.度数を下げておいたんだけど、別に薄くは感じないです。JOだと木香が少し気になるかな。　熱めに温めます────もう一気に600Wで30秒。　まあ、温めるのがベターですね。RS (冷酒) はアリエナイ。昨日も書いたけど、なんか「銘酒になり損ねた酒」という感じなんだよね。香り穏やかでドライな飲み口はいいんだけど、もう1枚、何かが欲しい。下手に磨いてる分、やや無個性な表情になってしまってるのは皮肉な話。テクニシャンの杜氏なので「山田錦60％ (9号酵母) 」とかで素直でオーセンティックな山廃を造って欲しいところ。できれば「二夏越え」とかで出荷してくれると、尚良し。moukan1972♂ close

◤旭興 - 辛口 純米吟醸 山卸し廃止酛 八溝杉木桶仕込 2019BY (R1BY) ＜栃木＞