▲台所のミニTV (プライベート・ビエラ) で過去に録画した番組リストを見てたら「これ何だっけ？」というのがあって、他にネタもないし──BIG BOSS新庄は同い年 (学年は1つ上) だし応援してるけど──、ただそれで使っただけ。『東京らふストーリー』は今はやってないみたい。「…… more 嘘が下手」というワードが洒落になってなくて笑える。　▼生酒フリークも必ず一度は手に取る。そして、そのほとんどが二度と飲まない (笑) 。　ブログで「神亀」を取り上げるのは初めてだけど1800mlを2本ほど過去に空けたことがあります。　初めて「神亀」を飲んだのはブログを始める前だから、たぶん2014年の冬とか。なんかの会に参加してる一部の特約店でしか扱いのない「阿波山田錦60 (自社栽培だったか無農薬だったか) 」で、あとは──moukan1973♀の父親に西荻窪の「三ツ矢酒店」で買ってもらったんだけど、確か5,000円台だったので──「純米吟醸 ひこ孫」かな。Googleで「神亀」を検索すると候補キーワードに「まずい」が出て来て笑っちゃうんだけど、それは我々が「光栄菊」に対して「まずい」と感じるのと逆方向で同じこと。　とはイエイ、我々も最初から「阿波山田錦60」を「旨い」と思っていたわけでもなく、独特のアンモニア系の熟成香──飲み手によっては「老ね」と捉えられても仕方ない香り──に面食らい、イマドキのフルーティー (ただの〝ティー〟だけど) な生酒との、その余りの方向性の違いに頭の中で大きな「？」を、まるで湧き出るシャボン玉のようにプカプカと浮かべていたことに嘘はありません。ただ、1800mlが空になる頃にはハマっていたというね。　bottle size：1800ml【940】神亀 -しんかめ- 山廃純米酒 BLACKラベル 2016BY (H28BY) ＜埼玉＞神亀酒造 株式会社：https://shinkame.co.jpMoukan's tag：神亀▪︎酒米/精米歩合：新潟県産 五百万石/60％▪︎酵母：協会9号？▪︎日本酒度/酸度/アミノ酸度：＋6/1.8/─ (※参考程度で。) ▪︎ALC：15.5％▪︎処理：二回火入れ、加水。▪︎酒造年度/出荷日：2016BY (H28BY) /2021年6月▪︎管理状況：2021/11/3に購入後、室温で管理。▪︎試飲日時：2021年11月9日 (火) /1本目に開栓。▪︎Judgement：On My List / Not On My List［？］▪︎Grade：marvelous/excellent/good/insufficient/faulty/indeterminable［？］※On My Listの酒に「faulty (失敗している) 」はない。Not On My Listの酒に「marvelous (驚くべき) 」はない。On My Listの「good」とNot On My Listの「good」は同じではない。On My Listされた時点で当ブログの嗜好を満たすものとする。「indeterminable (判定不能) 」の酒は各Listに振り分けせず。※「Judgement」「Grade」内の単語は全てリンク済み。　立ち香──思ってたほどアンモニア系の熟香はなく、分けたらビター系。でも、最近飲んだ他の熟成酒にはない、穀物を炒ったような (藁を焼いたニュアンスというか) 独特の渋みがある。今は「山廃」っぽさはほとんど感じないかな。改めてH22BY (2010) の「日下無双」を嗅ぐと、プリンのカラメルソースを感じた (笑) 。そして「神亀」の方も時間と共にかすかにミルキー＆柔和な白っぽい香りが膨らんで来て、かつアンモニア系の琥珀カラーの熟香も少々。　グラスに注いで液面を動かすと──つか、色、薄っす (笑) 。ナニコレ、ほとんど透明なんですけど。新酒の生酒だって、もっと黄色いヤツあるくらい。香りはますます柔和に。そして段々まとまりが出て来た。それにしてもコレでH28BYかあ。熟成酒としては〝はんなり〟とさえしてます。　▲7プレミアム『ねぎ焼』は別に普通だけど、確かに牛スジは入ってたし、その味もした。　▼スッカリ穢れちまったな、オマエも (冗談) 。最近はいろいろ「あること・ないこと」を言われてるけど、こうなりゃむしろ「奔放ビッチキャラ」で売った方が新たなファン層を獲得できるんじゃないか？ 純情な田舎娘が都会で殻を破るように弾けちゃうのはよくあること。我々都会人はデフォで刺激的な環境が備わってるから、その利便性と多様性を平然と活用しつつ意外に淡々と生きてる。東京生まれ東京育ちの人間が意外に行かない場所No.1って「浅草」じゃね (笑) ？　まずはJOで──22～3℃くらい。　思ってたより普通というか、軽やか。山廃ライクな乳酸はあんま感じない。アタックはギシギシとミネラリーで、余韻はそこそこ (五百万石ライクに) ビター。喉に突き刺さるような辛み (喉ちんこアタック) もそこそこあります。当然にして「余計な吟香」は皆無なので、そこは黙ってダラダラ飲んでいられます。純米酒的な苦みもあるにはあるんだけど、米の甘みも酸の表面にツヤっとコーティングされてるので、それほど気にならない。やや寡黙で素っ気ないけど、JO (常温) でも別に飲めるな。　レンジ燗──600Wで30秒、熱めです。　全然「山廃」を感じることはできないけど、フツーには旨い。ただコレ、精米歩合60の純米酒としては割りと素敵な値段 (3,740円) なんだよね。あと、ジャンル的に「熟成純米」と呼べるほど育ってはいません。正直なことを言えば、オレ的には「群馬泉 山廃本醸造」で十分かな。あと、過去の2本と比べると一番フツー。 「神亀」はコレで3本目だけど、なんか良く言えばシックでダンディー、悪く言えば、自己主張が足りない感じです。まあでも、お燗でダラダラ飲める感じで香りに不快な要素はヌワイので1800mlでもすぐに空いちゃうとは思います。個人的にはもっと琥珀カラーのアンモニアな熟香と、テカっとした球体感のある旨みが欲しかったんだけど、そことは少し毛色が違うかな。まだ初日なので、徐々に表情豊かになる可能性はあるとは思うけれど。　ここで日下無双」をレンジ燗で──600Wで30秒。　目が覚める (笑) 。こうして連続して飲むと、やっぱ個性的な酒だったということが分かる。シュナン・ブラン (ワイン) のヤヴァい瓶を何度も飲んでるからそこまで強烈な印象はなかったけど、日本酒の中では特異な存在感を発揮してるとは言えるかな。どっちか1本なら、断然「日下無双」ですわ──牛 (モウ) 、買えないけど。── 2日目。　徐々に山廃ライクな乳酸を感じれるようになって来たけれど、当然ながら生酒のそれようなヨーグルト味のキャンディーとは方向性は異なっていて、割りと直線的な酸が旨みをペタンと押し潰してるニュアンス。かつてオレが〝プレス感〟と表現したアレね。なので、この蔵の酒としてはだいぶ物足りないけど、味わいはスッキリとしていてキレはあります。もうちょいバランス的に〝ほっこりする米の甘み〟があるといいんだけど、そういう意味ではシリアスな酒質ではあるのかな。　この冬に何かの「山田錦」を改めて飲んでみようと思います。「五百万石」は少し苦い。moukan1972♂ close

◤神亀 - 山廃純米酒 BLACKラベル 2016BY (H28BY) ＜埼玉＞