no.1588rice & polishing ratio：酒未来50（80％）grade：純米吟醸(non alcohol-added)ABV：15%yeast type：vintage：2020shipping date：2021.6processing：1回火入れother…… more ：-advice：-年に2回くらい家で飲めると幸せだよね十四代。毎月は飲まなくていいかな(笑)ここの酒未来を飲んだことが無かったので買ってみました。酒未来50で、たぶん麹米に山田錦を使っているんでしょう。まあお決まりの十四代的なカプ系の香りと、注いでわかるトロミ。含んで十分な甘みがあるが、今日は若干の瑞々しさというか、あくまで当社比でほんの少しすっきりめ。舌に濃密に絡むような、ある種弾力感も感じるとろりとしたタッチは相変わらずなんだけどね。うーん少し味わいがまったりめかな？ベストではない。去年飲んだ吟撰のほうが美味しいと思ったような気がする。キレ感も無くはないけど、ストラクチャというか立体感が弱く、やや潰れぎみに感じる。少し水っぽくて、また酸味で流れは担保してますけど美しい感じはしない。まあお米の味わいが出ていると言えば出ているんでしょうが、ともすると少し餡子っぽいというか、若干水っぽいシロップみたいな。なんとなーく酒未来の限界という気もしないでもない、そんなお酒。あくまでも十四代らしい香味ですが、どっちかというと桃を感じる。あとは加水したイチゴシロップ、若干パイン？ぶよっとまではいかないけど、少しぽちゃっとしてるのはもしかしたら熟感なのか。さらにそれがスイっとほんの少し水っぽく流れる中に、一応のホロホロ構造感や、所謂辛いというようなテイストもあるんだけど。流れがシュッと行く感じじゃなくてゆったりで、かといってちょっと薄くて、美しい輝き感にもかけ。味わいはあるが野暮ったいですね。まあキレの良い感じもちょっと出たりするんだけどねえ。この辺の感覚はかなり繊細で、各個人の好みにもよると思います。個人的にはこのボトルは美しさが足りない。まあそんな具合で。天下の十四代様ですから、いつもある程度のらしさは保証してくれます。他のものと違うのは蕩けるような濃密なタッチ、カプ系で感じるある種のきつさがほんの少し優しい、特にフィニッシュで感じる構造感といったところでしょうか。この銘柄だと生は番外で、ラインナップも基本は火入れですよね。他の蔵は十四代っぽくするのに生にしなくちゃいけないけど、ここはそういう必要が無いということ。その上でどの商品が良いかってのはハッキリって運ゲーで、タンクバリエーションになっちゃう。龍泉とか双虹・龍月なんかの本当のはハイクラスは家飲みしたことは無いのでわかりませんけどもね～。ただ商品でそんなに凄く優劣がある銘柄ではないというのがこれまでの感覚。どれも一定のらしさは出ていて、それ以上の良しあしは、その酒未来とか愛山、あるいは純吟とか純大だからいいというわけではなくて。スペックはあまり関係なく、単にそのタンクが良いか悪いかという。それこそがこの蔵が飛びぬけてクオリティが高いってことでもあるんだけど。ただこうなると1本くらい、甘くないこの形じゃない高木さんの作品も見てみたいよね。あるいは忖度なしで、高木さんがこのタンクは美味いと思った商品とかね。絶対的に味覚も技術も優れているんだから、こういう人がネゴシアンとかボトラーズ的なことをやったら面白いなとも思いました。それに近いようなタンク買いはちょいちょい見かけなくはないんですが、中身が伴ってないというか怪しい商売企画しかないしね。きちんとブランド化するにはかなりのビッグネームがやらないと。 close

十四代 純米吟醸 酒未来