MONTHLY REPORT ── 2018年11月に呑んだ日本酒のまとめ ▪︎2018/11月 (合計7本＝1升瓶×2本、4合瓶×4本、その他×1本)JUMP：INDEXOn ListNot On List? ☆＝marvelous (ワールドクラス、驚くべき酒) 　…… more ◎＝excellent (特に優れている) 　◯＝good (問題ない) 　△＝insufficient (物足りない) 　Ｘ＝faulty (失敗している) 　ー＝indeterminable (判定不能)　※「On My List」の酒に「Ｘ＝faulty」はない。「Not On My List」の酒に「☆＝marvelous」はない。「ー＝indeterminable」は便宜的に「Not On My List」へ振り分けるが「List」へのジャッジはない。 ▼画像CLICKで該当記事にJUMP Judgement：On My List　［sake index］☆marvelous/◎excellent/◯good/△insufficient［？］ 　△黒澤 　◯酉与右衛門 　◎Alfred Gratien 　◎Vincent Couche 　◯Henriot 　◯Nicolas Feuillatte 　◎Michel Thomas 　◯Patrick Clerget 　◯Closerie Des　　Alisiers 　◯Pascal Jolivet 　◯Marques de　　Riscal 　◯IL Valentiano 　◯Logan Wines Judgement：Not On My List　［sake index］◎excellent/◯good/△insufficient/Ｘfaulty/ーindeterminable［？］ 　◯恵那山 　△篠峯 　◯長陽福娘 　◯田酒 　◎長陽福娘 This Month's SAKE INDEX 'On My List ' is garnet ▷▷▶︎ 【707/◯】恵那山 純米大吟醸 山田錦40 28BY ＜岐阜＞ 【708/△】篠峯 純米大吟醸 山田錦40「吟和」29BY ＜奈良＞ 【709/◯】長陽福娘 限定直汲み 純米吟醸 雄町 無濾過生原酒 29BY ＜山口＞ 【710/△】黒澤 生酛 純米大吟醸 金紋錦 28BY 1800ml ＜長野＞ 【711/◯】酉与右衛門 山廃純米 自家田産 美山錦 直汲み 無濾過生原酒 29BY ＜岩手＞ 【712/◯】田酒 特別純米酒 山廃仕込 29BY 11月出荷 ＜青森＞ 【713/◯】長陽福娘 限定直汲み 純米吟醸 山田錦 無濾過生原酒 協会18号＋熊本酵母 29BY ＜山口＞ ［sake index］ SAKE GRADE ( ☞ about ) 　初呑みではない酒 (銘柄/商品) については過去ヴィンテージとの比較も含まれるので「insufficient」は出やすい。個人的に「Not On My List」の酒は飲んでいて楽しくはないが「excellent」に振ったモノは品質に問題ナシ。間違いなくイイ酒です。「Not On My List - good」の中には「ま、所詮、この酒はそんなもんでしょ」という無関心が含まれるので、飲んだ人がGoodな気分になるかまでは保証できない。当然「On My List - insufficient」は「Not On My List - good」よりも我が家にとっては重要で価値がある。「marvelous」はかつての☆5以上なので、必ずや飲んだ人の多くに爪痕を残す。「On My List - excellent」の中にかつての☆5に近いモノが時に含まれるのと同様、「On My List - good」が☆4.5に相当する場合もある。 MONTHLY REPORT - 2018/11 　毎度アクセスありがとうございます。 　8泊9日で旅行に出ていたこともあり、今月も日本酒は少なめ。ちょっと残念だったのは買い増した「黒澤 金紋錦45」の1800mlが明らかに渋くて苦かったこと。それでも徐々にアク抜けして常温付近をダラダラ飲むには特に問題ないのと、やはり「田酒 山廃純米」なんかと並べて飲むと確実に旨いので、上を知り過ぎるのも困りものだと、つくづく思った。 　720mlが5,400円もする「篠峯 吟和 山田錦40」は旨くもなんともない。「米をたくさん磨くこと」は、それだけ「米を多く使うということ」だから、そうした商品が高額になるのは誰にでも理解できるわけだが、一体何のため誰のためなのかについてはよく理解できない。12月は1年で一番日本酒が売れる季節。今日もどこかで何も知らないド素人どもが世話になった人にロクでもない酒をデパートで買ってるのかと思うと、胸は痛まずとも可笑しみで腹が痛くなる。 　甘旨ドッカン寄りの「長陽福娘 山田錦50」は「山口9E酵母ヴァージョン」より味も香りも派手ではあるものの、それなりに堅牢な骨格があり、しかも熟成によって、五味のそれぞれの、内側へと向かう集中力が益々パワーアップしているので、なんだかんだで飲めるし、飲む人が飲めば紛うことなき銘酒ではあるのだろう。 　シャンパーニュを含むワインについては値段とのバランスの中での「満足度」が評価基準なので、酒そのものの絶対評価とは限らない。なので、当然「Michel Thomas - ◎」よりも「Henriot - ◯」の方がワインとして酒偏差値は上だ──値段差が3倍近くあるので、そこは当然と言えば当然なわけだが。 　ワインとて、もちろん「高いもの＝旨い」わけではないものの、ある程度の指針にはなることを思うと、本当に旨い日本酒を引き当てるための手立てというのは〝ほぼ皆無〟なのであって、これはもはや「絶望」に近い状況である。 　たとえばシャンパーニュの場合、その蔵の一番安いNV (たとえば5,000円) がミレジメ (たとえば8,000円) やプレスティージュ (たとえば15,000円) よりも旨いことはよくある話だが、ここで大切なのは、だからと言ってミレジメやプレスティージュが不味いわけではないということだ。ところがどうだ。日本酒の場合、1,800円の純吟が5,000円の純大より旨いというだけならまだしも、その肝心の5,000円の純大が相対的ではなく絶対的に旨くないとなれば、これは大いに問題ではあるだろう。 　それでなくとも開けるまで何が出て来るか全くわからない「日本酒」というジャンルにあって、その中でも「新酒」は最も信頼度の低い頼りないジャンルなわけだが、月曜に30BYの「篠峯」が4本ほど届く。どうか、どうか、気まずい酒ではないよう、それだけは心から願う。 moukan1972♂ close

◤MONTHLY REPORT - 2018/11 (日本酒：篠峯/黒澤/長陽福娘/酉与右衛門/恵那山/田酒）